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ササ

1月19日の木曜日、用事で熊本市内に行っていると携帯電話が鳴った。
旅館のMちゃんからだったのでホールケーキの注文だと思い電話に出ると
彼女は全く想像もしなかった言葉を口にした。

「ササキさんが車にひかれて今、Hさんが病院に連れて行っています」

隣に住むHさんは偶然通りかかり、はねられたササを発見。
店と家に行くも私たちが不在だったので動物病院を調べ連れて行ってくれ
同僚のMちゃんに連絡し、私に電話をくれたのだ。



2011年の8月13日に店にやってきて、そのまま居着いた看板猫のササキさん(通称ササ)。
慎重な性格で店の横の道路を渡る時も右見て、左見て、右見て、渡るかどうか考えるくらい。
車がキライで怖がっていたのに何故か店の前の道路に飛び出したようだ。

轢かれず、はねられたので即死は免れたが強く打ち付けられフラフラと横の川に落ち
それをたまたま見ていたHさんが川に降り助け上げてくれた。
そのままだったら見つけられず夜半からの降雪もあり確実に命はなかった..。


即用事をキャンセルして急いで病院へ駆けつける。
グッタリしていたが「ササ!」という言葉に反応したように見えた。
先生がレントゲン写真を見ながら背骨が折れていることを説明。
さらに傷も多く、反応があまりないとのこと。





それでも命があったことに感謝し、お礼を言って病院を出た。
金曜、会いに行くと少しだけ問いかけに反応があり良くなるかも!と期待する。
だが土曜の朝、あの気高く美しいササの面影がないほど衰弱した姿だった。

もう無理かもしれない...雪降る週末を重苦しく過ごし
今日も降り続く雪に苛つきながら峠を下り、病院のドアを開けると
キラリと光るササの目に生気があった!

でも、このままだと下半身不随で歩けなくなること
何も受け付けず点滴で命をつないでいるので衰弱するだけとの説明を受ける。





店に戻り、色々考える。
妻が懸命に調べ、導き出した答えは手術のできる病院に行くということ。
早めに店を閉めて(申し訳ありません)病院へ行き
転院の手続きをして別の病院へと連れて行った。

その病院は評判通りだった。
排尿ができないためカテーテルの挿入、MRIの撮影スケジュール、麻酔の同意書
手術した場合のリスク等、矢継ぎ早に改善策の提案があり、その全てに同意する。
保険に入ってないので(猫の保険ってあるらしいですね)多額の費用が必要になるが
この5年半、ササが私たちに与えてくれたものに比べたら!

TVにも出たし、雑誌にも載った、本の表紙になったこともある。
「今日はササキさん、いらっしゃいますか?」とササに会いに来るお客様も多く
Facebookページだって作ってもらった。

愛想がいいので近所の人にも評判で、そのおかげで助けてもらえた。
事故のことを知った向かいのオジさんは寝込んでしまったくらい..。


今は前のように元気になるか、歩けるようになるかは祈ることしかできないけど
これだけ皆が心配してくれているので、きっと治るはず。
またこうやって店で皆に愛くるしい姿を見せてね、ササ。





ということで営業部長のネコのササキさん
申し訳ありませんが、しばらくお休み致します。